敵中突破
敵中突破
2009/2/11 (Wed.) 00:27:56
 
 
マモー編でのピラミッド坑道のバイクシーンを描いてみました。このシーンはルパンのカッコよさと、銭形&エジプト警察署長の諍いが楽しくて、とても好きです。
 
前々からこのシーンを描いてみたいと思っていたのですが、バイクを描くのが面倒臭かったりしてズルズルと後回しにしていたのです。ヘッドライトが派手に光ってますが、いい加減に描いたバイクと僕の苦手な背景画である壁面をちょっとでも誤魔化そうという姑息な誤魔化しの機能として光っています(苦笑・・・誤魔化せてませんが)。
 
でもPBBSでの「マモーの世界」、「見事なマモー作画」というお褒めの言葉とても嬉しいですね。描いてる途中も「くれぐれもテレスペ初期のデザインにはならないように!」って自分に言いきかせていましたので。
 
PBBSでの質問
>ところで発砲酒さんて「マモー」と「カリ城」と、どちらがよりお好みなんでしょう?
 
これは難しい質問ですね。マモー編をあまり描かない理由としては石川さんの仰るとうり、「マモー編」て雰囲気を絵で表現するのが難しいんですね。更に言えば、描いてみたいキャラもいるのですが、ただ模写しても僕の場合あまり描く意味を感じないですし(元絵より劣ってしまうという理由で)、そのキャラで絵になるような魅力的な構図、シーンがすべて劇中にあるのでつけ入る隙が無いっていうのが、あまり描かない理由でしょうか。唯一、マモーだけが、からかう隙があるというか(笑)。
 
で「マモー編」と「カリ城」ですが、僕の中では対極にありまして、ある意味まったく交わらない。でもそれぞれ魅力的なルパンの世界なんですね。「カリ城」は、ホロっと優しい気持ちになれたり、丁寧に描かれた作画や時折魅せるルパンの哀愁や渋さに魅力を感じますし、勿論ストーリーも大好きなんですよ。
 
対して「マモー編」は、その怪しさというか、いい意味でのB級臭さというか、全体に漂う旧ルパンとは違うドス黒さが魅力です。またフリンチやスタッキーなんかに見られる極端な胴長・細手足などのディフォルメ的なキャラデザインにも惹かれます。
 
それにこの作品のルパンは、ルパン個人として見れば、旧ルパンほどのギラギラ感ではなく、新ルパンほど優しく・おちゃらけでもなく、カリ城ほど物分りのいい中年でもない、ある程度酸いも甘いも経験して余裕はあるが、それでいてまだまだ野心は持ってるって感じがして、本来の「ルパン三世」という人物の一番良い時期って気がするのです。
 
なんか質問の論点からズレたようにも思いますが、マモー編を観ては「ウ〜ん、やっぱりルパンらしい映画で面白いなぁ〜」って思い。「カリ城」を観ては「あ〜、やっぱり何度観てもワクワクするし名作だなぁ〜」って思って観ているのです。
 
三波春夫さんのCD。僕はまだ聴いてませんが機会があれば聴いてみたいですね。ルパン音頭、銭形マーチともにいい曲だと思いますので興味あります。
 

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