国境は別れの顔
国境は別れの顔
2008/3/8 (Sat.) 23:36:36
 
新ルパン第58話を杉野さんデザインを意識して描いてみました。この話久しぶりに観ました。好きな話ですが、出来れば前・後編で次元とモニカの逃避行を盛り上げてもよかったように思います。でも次元主役で前・後編は無理かな?描いたモニカは全然似ないので変えてしまいました。 基本的に新ルの女性顔が好みでないというのもあります(好きなキャラもいますが)。本編デザインを自分なりに描こうとも思うのですが、元が好きでないのでどうしても納得できない場合もありまして、それなら自分の好きなデザインを元にした方がいいかと思いまして。で今回は杉野さん顔になりました。
 
僕の中では次元て、とても出崎&杉野作品世界にマッチしたキャラで、あの男臭い(女も凛々しくカッコいい。ベルバラも後半は杉野さんですね)雰囲気で次元を観たかったという願望があります。とくにこの「国境は別れの顔」は、出崎さんのケレン味ある演出と、ドラマティックな杉野さんの作画で作られたら更に名作になったのでは?なんて思っています。そんな次元・モニカがクラッシック曲をBGMに、互いの思惑・心のふれあいを絡めつつ、KGBの包囲網をかわし白銀を逃げるシーンを想像するとウットリしますね〜。
 
このモニカは「あしたのジョー2」のクリスマス回で、ジョーとカーロスに、正式試合をプレゼントを告げ、一人立ち去る葉子のシーンからイメージを拝借して描きました。あの回ラストシーンの葉子は試合をプロモートする事で、他者には察せられない彼女のジョーに対する思いというか、孤高な戦いと哀愁が表れていて印象的です。
 
そういえばパースリの「アラスカ〜」が前後編でした。あれは次元と旧相棒とその奥さんとの係わり合いの話でしたが、あちらにもKGBが絡んできてましたね。僕は、次元の恋愛話は重い悲恋が好みですね。「国境〜」を前後編にした場合、新ルパンからは異色になるくらい重く、これでもかと次元・モニカを追い詰めてもらいたいです。本編ラストの観覧車シーンでのどんでん返しも、上でルパンが銃を構えてるんじゃなくて(苦笑)、もうちょっとお洒落に。本編も十分名作とは思いますが、もっと活かせたのではないか?作画がもっと上手かったらな・・・とか思います。
 
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