死闘
死闘
2006/02/26 (Sun) 01:53
 
戦い続けるジョーとホセです。葉子は耐え切れず試合会場を逃げ出しますが、戦いを見とどけるために再び戻ってきます。
 
壮絶な打ち合いを前に葉子が逃げ出そうとする場面は、少年院での力石戦であまりに凄惨な試合に耐えられず席を立とうとした葉子に対し、ジョーが「あんたはこの試合の主謀者なんだぜ」と言い放ったシーンから繋がっているようにも思うのですが、そのころとは違い葉子のジョーに対する思いがあるので、その迷いや彼女自身の逃げないという決意が見ていて素直に理解でき、「私が主謀者なのに、矢吹くん許して・・」と呟く言葉にジンっとしました。あの言葉はずっと彼女の心に残っていたんだろうなぁ。
 
 
 
 
海鳴り・矢吹丈
海鳴り・矢吹丈
2007/4/9 (Mon.) 22:56:38
 
 
段平や力石と出会う前、放浪を繰り返す少年時代の矢吹丈です。 テレビ版「あしたのジョー2」でジョーがカーロスに「俺は雪にはいい思い出がねえ・・」と言う場面がありましたが、ジョーの少年時代の心象風景には何時も雪が降っているように思います。また同じくジョー2のホセ戦での回想シーンで、この絵の元ネタの場面がありますがオンエア当時「原作絵で見てみたいなぁ」と思ったのを思い出し、拙くも描いてみました。
これを食べたらどこで眠るんでしょうか。多分ジョーなら「なんとかなるよ」って微かに笑うように思います。
 
 
 
 
真っ赤に燃え上がれ
真っ赤に燃え上がれ
2006/03/01 (Wed) 00:41
 
ホセのパンチを無数に受けながら、既に右目が失明し尚も立ち上がるジョーです。とっくに死んでいるはずなのに、まだ向かってくるジョーを見て恐怖を感じたホセは、正気を失いジョーに肘打ちなどの反則をおかしてしまいます。
 
このシーンはホセ戦の中でも特に好きなシーンで、このジョーが描きたくてここまで描いてきたようなものなのです。ジョーの顔のアップ、さらに瞳のアップ、その瞳の中にチロチロと燃える輝き、その輝きを見たときホセは発狂してしまう・・・。凄いシーンだと思います。
 
 
 
 
伝家の宝刀トリプル・クロス
伝家の宝刀トリプル・クロス
2006/03/03 (Fri) 00:06
 
そろそろ最後にしようと思ったのですが、まだクロス・カウンターを描いていないという事に気が付きまして・・・。ジョーが最後に放ったクロス・カウンターです。これを受けても立ち上がるホセもさすがです。
 
 
 
 
矢吹くん!         打ちなさい力いっぱい!
矢吹くん!         打ちなさい力いっぱい!
2007/4/30 (Mon.) 09:19:12
 
 
ジョー対ホセです。以前からちまちま描いてた絵です。試合会場にいない少年院教官や白木幹之介、チビ連に紀ちゃんもいますがジョー対ホセ戦です。段平の隣にはやっぱり西がいてほしいので描き加えました。めざせ完全燃焼!
 
最初はホセ対ジョーに声援を送る葉子だけを考えていたのですが、以前描いたジョーの初勝利を見守る紀ちゃんと同じ構図しか思い浮かばず、毎回々々同じような構図っていうのも嫌だなと思い、開き直って今まで関わった人々が四角いリングで戦うジョーに声援を送る絵にしてみました。それぞれ人生に満たされないものを抱える者たちがジョーを応援することで、自分のあしたに望みをかけてるって感じです。その代表例がウルフ金串に思います。カーロスは・・・・このカーロスは描きたくないのですが、やっぱり必要ですので。また、以前描き飛ばして、その後も描く機会、イマイチ意欲の湧かなかった白木幹乃介、キニスキー博士、少年院教官、アナウンサー&解説者(力石戦、カーロス戦、金戦、ホセ戦)も描けてよかったです。僕はこのシーンの葉子がとても好きですね。
 
 
 
 
あんたに          貰ってほしいんだ・・・
あんたに          貰ってほしいんだ・・・
 
ホセとの最終15ラウンドの試合を終えレフェリーが判定を告げるまでの間、コーナーに戻ったジョーが試合で使用したグローブを葉子に渡すシーンです。
子供の頃、このシーンはジョーがなんとなくキザに思えて好きではなかったのですが、葉子との今までの関わり合いを通し、この最後の試合の土壇場でようやくジョーが葉子を受け入れたって解釈しています。
またこの後、葉子はどういう人生を生きていくのかなぁとか、最終回を迎えた物語の人物のその後を想像させられるキャラです。
テレビ2で葉子は真っ白な洋服を着ていますがテレビを見ながら、受け取ったグローブに付いたホセの血で白い服、汚れちゃうなぁと微かに思っていた記憶があります。
 
 
 
燃えたよ・・まっ白に、           燃えつきた・・・
燃えたよ・・まっ白に、           燃えつきた・・・
2006/03/05 (Sun) 02:51
 
半年にわたり描かせていただいた「あしたのジョー」も今回で終わりました。これで最後です。描き手も燃えつきました。
ワァーーー!終わったぁぁぁーーー!!
 
当初はもっと簡単に好きな登場人物だけを描くつもりだったのですが、やっぱり好きな作品ですので気がつけば年も変わっていました(苦笑)。このラストシーンを描くにあたっては、葉子にわたすグローブと絡めてアレンジしようか、はたまたアングルを変えた構図にしようか、なんて以前から考えてはいたのですが、やっぱり最後はこの絵にしないと悔いが残りそうで自分の描ける精一杯で描いてみました。やっぱり、これにして良かったです。アニメのようにどんどん絵が良くなっていけばいいのですが、学習能力に問題があるのか毎回「どうやって描こうか・・」の連続で(苦笑)。何はともあれ、自分がとても好きだと思う作品を自分なりに形にする事ができとても満足です。
 
 
最後は一挙にラストまで駆け抜けたかったのです。ホセを描かなかったのは・・・これは僕だけのこだわり(?)ですが、キャラの”負”になるようなシーンは描きたくなかったのです。原作での白髪でボロボロのカットは壮絶な試合の結果とジョーから受けた心のダメージを的確に表し必要不可欠な姿に思うのですが、試合に勝ったとはいえホセもこのような姿は見られたくないだろうなぁなんで思ったもので。同様の理由で減量中のジョーやパンチドランカーになってしまったカーロスも描かないでおきました。
 
ジョーが死んだのか、死んでないのか・・・もう一つのラストシーンとして「日向でボーっとするジョー、そばで微笑む葉子」という案もあったようですが・・それも、なんか痛々しいですし、論争を起こすほどの余韻というか考えさせるシーンで終わっているというのが名シーンと言われる要因に思います。僕は死んだ・・というより、また旅に出て行ってしまったってイメージが強いですね。
 
 
 

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