Character talking
Original Taste

―― 次元大介 ――
早撃ち0・3秒のプロフェッショナル
早撃ち0・3秒のプロフェッショナル

2009/4/17 (Fri.) 00:19:41
 
 
 
ルパンに続き次元大介も描いてみました。
 
僕は次元大介というと、声をされている小林清志さんの声の魅力に強く惹きつけられてしまうのと
キャラを印象付ける目を常に見せない為か各作品によるデザインの違いなどもあまり気になりません。
また、「この(作品の)次元は違うだろ」とか「こんなのは次元らしくないな」とかっていう
行動面での批判的な気持ちもあまりなく、多少次元らしくない行動をしても
 
「ああ、次元はそういう事もするのか」
 
って感じで受け入れる所があります。ですが、たまにデザイン面でイヤだなと思う事もありまして、
どの作品のどのシーンか忘れましたが(多分、「ナポレオンの辞書を奪え」)
髪の毛がやたらに長く毛先が均等なギザギザで描かれている次元を見ると、
なんか髪質が硬そうで洗ってないように見えてしまう時がありました。
また髪の毛にボリュームがありすぎるのも好きではないです。
ですので、今回描いた次元は、あまり髪の毛を長くしないようにして、
どちらかというとサラサラヘアの原作調で描いてみました。
それと髭も同様にあまり長くならないようにしてみました。
 
旧ルパン第1話の冒頭、芝生に寝っころがる次元も正面から見えているためか髪の毛がみえないので、
このシーンの次元は原作初期の次元ぽいなァって思っていました。
公式のデザイン・行動に寛容な僕ですが、それでも次元に対するイメージもありまして、
ハードボイルドでカッコよく決めてるが根はおっちょこちょいなところや
グータラで面倒臭がりな面もあったりする・・・
だが仕事となるとプロらしく迅速に行動する、なんていうイメージです。
 
今回描いた帽子の縁は原作初期のように短めで、
頭に乗っかっているような軽快さ・次元のお気楽さを出したかったのですが、
さらにお気楽さだけではなく頭に比重がない分、
シャープなカッコよさも出せるんじゃないかなァと思ったりします。
 
それと、ちょっとわかり難いですがコートを肩に掛けていて、
これは原作初期の「ルパン殺し」での次元刑事(彼は実はルパンですが)から拝借しました。
このシーンの彼が妙にカッコよく思っていたからです。
 
 
 
余談ですが、歴代次元のキャラデザインのなかで一番違和感のあったのがカリ城でした。
髭が短く頬骨がでていて。
以前、石川さんがルパンに鼻の穴が描かれている事に違和感を感じていると仰っていましたが、
僕はルパンよりも次元の鼻の穴に驚きました。
旧・新ルパンの次元に比べて妙にリアルに思えたんですね。それがカッコよく思えなかった。
シケモクをくわえているのも、それまで次元にシケモクのイメージがなかったので
貧乏臭く思えてイヤでした。
 
ただ、上記は作品を観るまでの感想で作品を観た後はすっかりカリ城次元が好きになっていました。
それは小林さんの声と宮崎監督のキャラ演出のためだと思いますが、
カリ城を観た後は次元を落書きする時カリ城版ばかり描いていたことを覚えています。
でも、今でもあまり好きではない点もありまして。
それは帽子をとっても前髪で目が見えないという事です
(旧ルパンでもこの髪型ありましたが)。無理がある。
 
「どんな髪型やねん!」
 
とか思います。(あしたのジョー好きの僕が言えたことではありませんが)
その前髪を帽子で覆ってるなんて・・・・。
そこは新ルパン前半のようなオールバックが自然に思います。
それとたまに見せる目は旧ルパン第3話や第5話でのギョロとした目が悪人っぽくて好きです。
 
 
 
 
 
旧ルパン前半での次元を見て個人的な印象・思う事として、
 
「次元はルパンの影」なんじゃないか。
 
と思うことがあります。服装のカラーイメージからそういった印象を受けるというのもあるのですが・・・
僕が子供の頃、漫画雑誌コロコロコミッックに
 
「名探偵カゲマン」
 
とういう漫画が連載されていまして、度のキツイ眼鏡をかけた主人公カゲマンと
怪人21面相(だったかな?)との攻防を描いた推理ギャグ漫画でした。
 
カゲマンにはシャドーマンという相棒がいるのですが、シャドーマンというのはカゲマンの影で、
カゲマンの足元から伸びた影が人格を持ちカゲマンに助言・協力をするというキャラでした。
作画は児童向けの単純な絵だったのですが、
影が一人のキャラとして行動するって設定が面白く印象に残っていました。
 
で、旧ルパンの次元を見ているとそのシャドーマンを時折思い出すことがありまして。
ルパンが危機にあった際は颯爽と駆けつけ助けるシーンや、
ルパンの心・本音を見透かしたような言動をしたりするシーン、
でしゃばり過ぎず冷静に事態を見つめるクールさや帽子で目を隠した容姿などを含め
自己主張を抑えた所が付かず離れずの影のようなキャラだなァと思うのです。
 
第1話でのレース中の入れ替わりもルパン本体とその分身である影だから出来ること。
って感じにも思えるのです。
また、ルパンの影だからこそルパンと阿吽の呼吸で分かり合えているようでいて、
所詮は影であるからルパンを超える事は出来ず、
ルパンを拘束することは出来ない・ルパン本体の心の中までは踏み込めない・・・・など、
影である次元はルパンとは切り離せない存在ではあるが、
ルパンをサポートするのみに存在するようにも思うんですね。
同じ仲間でも五ヱ門は、次元のような影ではなくルパンと対等とした個性としての存在で、
意見が合わなければさっさと仕事を断る自己を持った男って印象です。
 
 
旧ルパン後半や、新ルパンになると次元にも自己主張が出てきたり、
ルパンに反発・別行動するようになるので、影ってイメージではなくなるのですが。
 

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