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2009/4/19 (Sun.) 20:57:59
峰不二子を描いてみました。
僕はいまだに不二子を描くのが難しく、今回連作の最大の難所でしたが、
なんとか自分なりに納得できる不二子になりました。
この人が上手く描けないと残り一人を描くモチベーションが保てませんので。
マモー編のライダースーツのジッパーを上げるシーンの不二子をベースに描いたのですが、
この場面はマモー編劇中の不二子が出ているシーンの中でも特に印象的でエロっぽくもあり、
とてもカッコいいシーンでして、前々から描いてみたいなぁと思っていたので今回挑戦してみました。
当初、容姿は原作初期をイメージして描こうと思っていたのですが
僕には原作初期不二子の正面顔を描くのは難しく、
各パーツのバランスが狂うと不二子には程遠くなったり、女性の顔ですらなくなっってしまったりで、
顔の修正・訂正ばかりに時間がかかってしまいました。
ですので、結果的に原作初期の不二子とは違う感じになっているかもしれません。
色々と描き直している際はモンキー・パンチの作風というよりも、
松本零士の描く女性のイメージも頭にありまして、
ちょっとまつ毛のあたりにそのイメージが残っているかもしれません。
で、個人的に松本零士の女性というとスレンダーな体形のイメージがありまして、
不二子の特徴である豊満なバストとしなやかで細い腰を融合させたら
どういう感じだろうと思いながら描いていました。
この絵も腰のくびれまで描きたかったのですが、サイズ的にウエストまで描くのは無理でしたので
残念ながらバストまで（バストは必須です！）となりました。
ウエストのくびれ、そしてジッパーを下げた状態でヘソが見えてるというのも
セクシーでカッコいいと思ったりします。
不二子の髪型ですが、正直言いまして僕が何も見ずに描ける髪型、
原作初期やパイロット版のややショートぎみの髪型だけなのです。
ロングヘアになると前髪やカールのかかった毛先など、どう処理していいのかわからなくなったりします。
旧ルパンの不二子なんかは、何度も観ているはずなのに、どう手を付けていいものかと止まってしまいます。
で、今回の絵は、松本零士のイメージもありますのでやっぱりロングが良いかと、
マモー編や原作を見ながら描いてみました。
でも絵を見直すとクルッとした毛先あたりが、硬そうな絵になってしまいました。
もっとフワッと軽い感じで描きたいところですが難しいですね。
で、この絵の場合は、まあ不二子といえば「謎の女」ですので、
「峰不二子」という名前もあくまでコードネーム的な記号であり、
ルパンや銭形を利用して自己の目的を果たす、または所属する組織の為に行動する、
またはルパンを殺すのが目的、かすらも解らない女ってイメージです。
新ルパンなんかでは不二子って銭形をバカにしきっていますが
（これは銭形側にバカにされる要素がありすぎるのか？）
ルパンと対等、とは行かずとも、もうちょっと艶っぽさを絡めた関係性（あくまで利用する対象として）
でも良いのではないか？と思います。
それからルパンとはベタベタした関係ではなく、身体をはった誘惑もあくまで自己の目的の為であり、
情に流されない対等のスペシャリストな関係。
ルパンも不二子には惚れてる態度をとるが、心では油断ならない不気味な女、
ある意味天敵な存在と観ているって感じです。
（あくまでこの絵の妄想としてで、公式の作風ではこのとうりでなくても面白ければOKです）
余談ですが、個人的イメージとして不二子の年齢は作品制作の順番から
旧ルパンの不二子が一番若く（２０代前半）、
続いて新ル・マモー編が同じ年齢ぐらい（２０代中・後半）、
最後がPARTⅢ・バビロン（３０歳前後）
と年齢を重ねているように思っています。
で、今回の絵はマモー編の頃ってイメージで描きました。
色気と野心、クールと可愛さのバランスが一番良い時期ってイメージです。
個人的には旧ルパンの不二子が好きなのですが、
旧ルの彼女は「大人の女」というより、ある面、小悪魔ってイメージがあります。
それに今回は一番好きである旧ル不二子から離れて描いてみたかったからでもあります。
PARTⅢは完全に自立した女性、ルパンとも幼馴染レベルの関係で
たまに昔のようにじゃれ合って遊ぶのも悪くないと思っているようなイメージです。
不二子の視点で観るとマモー編の不二子は、前半、廃墟の件までは悪女（？）的で、
あくまで自立した大人・自分の計算に基づいてマモーをも利用して
目的・利益の為に行動する姿がクールでありしたたかで好きなのですが、
利用していたはずのマモーが遥かにスケールの大きい、自分の手ではおえない存在だと知ったあたりから
新ルパンの不二子（ルパンに頼る）とあまり変わらないように思えてちょっと残念でした。
後半はルパンとマモーの一騎打ちがメインであり
不二子が行動するとそれだけ物語が散漫になってしまうためか
不二子は与えられたポジション（助けられるヒロイン）に甘んじているようにも思えたりするのですが・・・
もう一発、マモーを出し抜く活躍も見せてほしかったです。
声もマモー編での増山さんは色気があって好きです。
新ルパンでは作風からか解りやすい「ルパンに甘え、裏切る女」を演じられているように思ったり、
どこか可愛さや母性的な雰囲気があるように思っていたのですが、
マモー編初登場シーンの気だるい演技なんかは演技方が違うのか、
絵と作風で見ている僕の捉え方が違うのか、艶っぽさがあって好きです。
それと今回描いたマモー編以外で不二子のカッコいいなと思える印象的なシーンが、
パイロット版の雑誌越しにモーゼルを撃つシーン。
旧ルパン第１話の最初、ミスター・Xに見つかって台に手・足を拘束された状態で
せり上がってくる際の不敵な表情。
（コチョコチョシーンも好きですが）
旧ルパン第１２話の雪原でのハヤテ達との銃撃戦で姉妹像が入った袋を振り回すシーン。
カリ城の迷彩服姿。新ルパン第４OPの不二子達（特にアフロと口紅の弾丸にキスして銃を構えるシーン）が好きです。
顔だけでいうと旧ルパン第９話でのルパンの回想シーンでフワッと髪をなびかせ振り向くアップシーンの動きと表情、カリ城での
「彼、生まれつきの女たらしよ、気をつけてね」
ってクラリスに言う時の眼。
PARTⅢ第１話で陳怪に捕まり虫捕り網に入った際の不安気な表情なんかが印象的で好きです。
・・・あと白状すると実は、新ルパンが始まった当時（小学生低学年）は、
新ル不二子の方が旧ル不二子より好きだったのです。
再放送で見ていた旧ル不二子は、髪の色が茶髪っていうのが、ケバくて不良っぽく思えて
「女の人は黒髪がいい！」
とか・・・そんな拘りを持つ小学生でした（ハハハ・・・・）。
でも、ある日（あくまで個人的な印象ですが）新ルパンのゲストキャラや女性キャラデザインが
なぜか当時放送していた「まんが世界昔話」や「一休さん」と同じ系統の絵に思えてしまい、
「・・・・・なんかルパンには似合わない」
と思ってしまったのです。
「まんが世界昔話」に思えたのは、新ルパンの作画が良くない回のチープさ、簡略された絵が
「まんが世界昔話」の絵に似ていたためかもしれません。
「一休さん」は、例えば不二子のまつ毛の縁取り加減が
一休さんキャラデザインに似ているように思えたのかもしれないのですが、
なんとなくキャラデザインが地味に思えて、
「ルパン三世」とそういった文部省推奨的なアニメが似ているのが嫌だったのです。
今から思えば似ているようにも思えず、本当にそういった理由だったのかも自信がないのですが、
新ルパン全体の原色ハデハデな色調も、（当時子供でありながら）、
子供っぽく、いかにもお子様向けアニメに思えていました。
（あくまでも初放送当時の印象としてなのですが、そういった気持ちを持ちながら
毎週の新ルパンを観ていたり、観なかったりしていました）。
それと新ル不二子の強欲さに小学生当時の僕は辟易していたのかもしれませんが、
次第に旧ル不二子の方が魅力的になっていったのでした。
これは独り言レベルのコメントですが・・・・
今、不二子がお宝を狙う理由ってなんだろうとか、思うときがあります。
ルパンの場合は暇つぶしに面白そうな事をしでかしてみる・不可能に挑戦する、って事で
たとえお宝・獲物がクダラナイものでも納得でき、
その獲物をいかに盗むかにカタルシスを感じることも出来るのですが、
不二子の場合はただ単に金銀財宝に囲まれたい、リッチな暮らしがしたい、って事であれば、
なんか小さく・軽く思えるんですね。
個人的に旧ルパンの頃であれば、旧ル不二子に可愛さを感じるのと、
旧ルの時代というフィルターを透して見ているためか
不二子がバスルームでダイヤを身体に這わせて
ウットリっていうのも良いかもと（むしろ大好きですが）思います。
しかしテレスペで制作されているアニメが放送時のリアルタイムを時代設定にしている以上、
同じことをされてもなんかセレブに憧れるチンケで軽薄な成金志向の尻軽女にしか見えないのです。
だからといって盗んだお宝を孤児院に寄付していただとか（タイガーマスクのように）、
島を買っていた（ブラックジャック）っていうのも違うし・・・
本当はお宝なんてどうでもよくて、ルパンと関わっていたいから何かとチョッカイを出すのか・・・
の衰えもそうですが、彼女が何の為に存在・行動するのかの理由
（その理由がわからないから謎の女ともいえるのですが）
がないと益々テレスペでの存在感が薄くなるように思います。
でも、ルパンのキャラにそういったバックボーンがあるのも違うように思うのですが・・・
今の時代には不二子って扱いにくいのかも。
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