2009/3/11 (Wed.) 02:21:12
すみません!コルトさんとMIYAGIさんの会話を読んで思わず描いてしまったのですが、思いのほか良く描けたので投稿してしまいました。お絵かき版入り口に僕のジョー絵が見れるとの注意書きがあったのでギリギリセーフかなとも思ったので・・・。
このシーンに至る直前、ジョーはカーロスがホセに敗れたことを知り、心此処にあらずな気持ちだったのですが、そんな気分とは裏腹に淡々と続いていく時間、いつもの日常風景として、紀ちゃんがやって来るなにげない雨上がりのちょっと清々しい雰囲気を出したかったのです。でも、この後、二人には劇的な場面が訪れるんですね・・・。そして、はじめてデートに誘われたと喜ぶ紀ちゃんが、可愛くもあり悲しくもあります。アニメの紀ちゃんは確かに自分の抱えている思いをジョーにぶつけてるように思いますね。思いのタケを語るため早口になってるような。
紀ちゃんはボクシングをスポーツと見ていたわけで、それも青春を謳歌する形のひとつという枠内にあるものと思っていたように思います。日常の生活があり、その一要素としてのスポーツとして。紀ちゃんはちばてつや先生の創作キャラであり、またスポーツ漫画にありがちな主人公を応援するヒロインキャラ(スポーツラブコメ的な)の立場になりえる要素を持ってると思うのですが、それに対してジョーは梶原一騎スピリッツというか単なるスポーツを楽しむ世界に生きている人ではないので、初期には融合していた関係性もこの頃の二人には作品の方向性として根本的なくい違いが生じていたように思います。ジョーを単なるスポーツ漫画の世界に引き止めようとする紀ちゃんと(力石の死を越えたジョーにはある意味無駄な努力ではありますが)、既にスポ根の枠さえも超えて後年まで魅了し続ける珠玉の名作へ駆け出しているジョー。僕には、紀ちゃんの最後の説得も、スポーツ青春漫画(こういう表現がよいのか解りませんが)の最後の抵抗に思えるんですね。
ジョー2のこの回、後半の紀ちゃんのエピソードも好きですが、前半の葉子とのイザコザ。ファイトマネーを巡る葉子のでしゃばり(すみません)とジョーの拘りも好きです。二人の交差するアップシーンがとてもスリリングで演出がいいですね。
前にも書きましたが、ルポライター須賀、僕はこの人、出崎さんの分身に思ってました。長年「あしたのジョー」を見てきた出崎さんがジョーや葉子に対して思っている事、言いたい事を代弁させているように思っていたんです。それにルポライターといいらがらも結構、体格がよさそうで何処となく力石にも似ているように思うので、「いずれはジョーとストリートファイトでもするんじゃないか?」とか思ってました。
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